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隣人が奈落の底に落ちている頃、ユウタとナナは。
ユウタ「ついたぁ~☆」
ナナ「まぁ、家の中よりましね。」
適度に風が吹き、夏のにおいがする公園に着いた。
休日のせいか、家族連れが多い。
しばらく遊歩道を歩いていると。
ユウタ「…お。ここはナナを見つけて貴重な食料を分けてあげたベンチだ。」
感慨深げにユウタが言う。
ナナ「…はぁ?なにが貴重な食料よ…。魚の切れ端と弁当もほとんど空だったじゃないの。」
ユウタ「なんですとっ!?俺がどんな気持ちで昼飯をあげたのかも知らないくせに!」
ナナ「…まぁ、あわよくば気に入られようと?って感じかな?」
ユウタ「!?」
ズバリ当たっているユウタ。
何も言い返せないユウタ。
ナナ「下心まるだしなのょ。わかりやす過ぎ。」
ニヤリと笑うナナ。
ユウタ「…でも、仲良くなったじゃん。大成功?w」
ニヤニヤユウタ。
少し恥ずかしくなったナナ。
ナナ「…うっさい…」
「「がぶっ」」
ユウタ「…っがぉ!」
同じ足のすねを齧られたユウタ。
さすがに涙が出そうになった。
子供「ママ~。あのお兄ちゃん。猫さんとお話してるよぉ~?」
ママ「見ちゃいけません!こっち来なさい。マー君はあんな人になっちゃ駄目よ?」
マー君「はぁ~い☆」
ユウタとナナはとりあえずその場を離れることにした。
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