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芝生の緑が眩しい広い場所に寝転んだ。
ちょうど木々が陰になって風通しも良く涼しかった。
ユウタ「…」
ユウタは黙ったまま時折、眠るように目を閉じている。
ナナ「…。……?」
何かに気が付いたナナ。
並木道のほうを見ると、木の陰から誰か覗いている。
…トラ柄のストーカー猫「トラ」だった。
明らかに、ナナに見付かる様に隠れている。
ってゆーか、近い。
距離は5mほどしかない。
チラチラこっちを見ている。
そして、たまに手招きしている。
ナナ「…(・□・;)
…あ、そういえばユウタ?今日のごはん…」
トラ「ぅぉぃ!見なかったことにすんな!?」
即座に突っ込むストーk…もといトラ。
ナナ「…なによ?
今日こそトドメをさしてほしいわけ?
なら…遠慮はしないけど…」
ナナの周りには闘気がみなぎっている。
(北斗の○参照)
ユウタ「…んに~?何騒いでんの?ナナ。」
上半身だけ起き上がり振り返ると、トラが居た。
目が合う人間と猫。
トラ「…こ、こいつは…」
ユウタ「…まさか…」
「「ダッ!ガシッ!!」」
ユウタ「ムフー☆3丁目のトラ吉じゃないかぁ♪」
トラ「ぐわぁ!この…変態ストーカーヤロォー!!」
尋常ではない動きを見せるユウタに捕まるトラ。
暴れまくっているがお構い無しに撫で回すユウタ。
びっくりするナナ。
ナナ「…何?ユウタ。こいつのこと知ってんの?(汗)」
ユウタ「ん?あぁ。ナナと出会う前に3丁目周辺を散歩してたら必ず会う猫(やつ)でね。
あまり逃げないし、いつもこうやって撫でさせてくれるんだYO☆(´д`)」
トラ「はぁっ、なぁっ、せぇぇぇぇ!!なんでこんなに毎回捕まるんだ!?人間の動きじゃねぇ!!」
ナナは自分以外にトラに勝てるユウタを見て…
ナナ「…っぷ。………あ~~~っはっはっはっはっは!」
腹抱えて爆笑悶絶していた。
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