2人が本棚に入れています
本棚に追加
ナナ「ぷ。くくっ。
…ト…トラ…あんた、一応、グループのリーダーなんでしょ?w
どんだけ情けないのょぉw
…あっはっは。」
まだまだ涙目のナナ。
そぅ。実はこのトラは、3丁目のとあるグループのリーダー的存在で、他のグループからは一目置かれる猫だったりするのだ。
今は全くのヘタレだが、他を引っ張る能力…つまり統率力に秀でていたりする。
しかし、ナナやユウタの前では形無しだが…(笑)
トラ「ちょっっっ!!
お、俺だって、その気になれば…凄いんだぞ!?
って、…あ?こら!腹は止めろっ!!」
ナナに強がりを言いつつ、ユウタに弄ばれるトラ。
ユウタは恍惚な顔をしながらトラと戯れている。
しばらくして、
トラとの戯れに満足したのかユウタはトラを放してやった。
開放されたトラは既に性も根も尽き果てていた。
ユウタ「…ふぃ~w余は満足じゃww」
まるで殿様のように扇をはたく仕草をする。
トラ「…」
返事がない。ただの屍のようだ。
ナナ「…クックック…w」
まだ余韻に浸り笑っているナナ。
ナナ「はぁ…こんなに笑ったことないゎ……ところで、トラ。なんの用なの?」
トラ「…ぅ…ん?…おぉ。そうだったぁ。…それが、少し聞きたい事があってなぁ…」
トラ「この間、人(猫)を捜してるってやつが来てな。
見たこと無い奴なんだけど
珍しいロシアンブルーだった。
『俺と似た女の子(猫)を知らないか?』ってあっちこっちに訊き回ってるらしいぜ?
ナナと同じく瞳がブルーだったから、もしかしてと思ってな。
知り合いか?」
ナナ「…。しらない…。」
トラ「そうか…。何だったら一回会ってみるか?」
ナナ「…なんでょ?」
トラ「なんで?って、向こうは探してるみたいだし…」
ナナ「…人(猫)違いだよ。」
珍しく真面目な雰囲気にトラは気圧された。
トラ「お…おぉ…そうだな…」
ナナ「…で、用事ってそれだけ?」
急に周りの空気が変わったかのように、いつもの高飛車な雰囲気に変わる。
それを察したトラは
トラ「ふっ…それだけの…
…ハズがないだろぉ~!!
俺の子を産んでくれっ!!
ナナぁ!!!!」
言葉と同時に飛び掛るトラ。
「ボグッッ!!!!!」」」
絶妙のタイミングで決まるナナの右足。
トラの顔面に見事Hitした。
トラ「きょ…今日は…足技か…イカスZE☆…」
ナナ「…あんたの打たれ強さには飽き飽きするょ。」
最初のコメントを投稿しよう!