第2章

5/6
前へ
/40ページ
次へ
そしてサイズチェックのため衣装を着る事になった。 近くにあった物から着ていき、最後の結婚式の服のまま何故か待たされた。 そして委員長が連れてきたのはウェディングドレスを着た秀哉。 「見んなよ。」 恥ずかしいのだろう顔が赤くなっている。 ウィッグまでつけており、完璧女子にしか見えない。 「似合うよ。可愛い。」 思った事をそのまま言ったのだが、秀哉は余計に赤くなった。 「恥ずかしい奴!」 「はいはい。二人とも並んで。」 委員長に言われて秀哉と並ぶ。 それだけならまだしも、委員長は秀哉に僕と腕を組んで笑うよう指示を出した。 あの……男同士ですよ? 渋々と言った感じで一回だけ腕を組み、笑った所を写真に撮られた。 何でも宣伝用のチラシに張るそうだ。 僕と秀哉ってアンバランスの気がするんだけど。 そう言ってみると、皆から「全然!」と力一杯否定された。 そんな事はない気がするんだけどな。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加