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「なんの話しかはわからないけど……うざったい感情は捨てて欲しいのよね」
そこへ、小学生みたいな少女が口を挟む。
「私は十賢が一人、ベンダーなのよね! ナンバーはテンなのよね!」
無い胸を叩いて強がる子供。
なんだ、こんなガキが十賢なのか。
ここのリーダーもロリコンなのか?
ロリコンなのか?
「どうなんだい? 筋肉」
右上腕二頭筋に聞いてみてもわからない。
腹筋に聞いてもわからない。
わんわんわわーん わんわんわわーん。
「ちょっと神殺し! 自己紹介中にふざけないでなのよね!」
「うるへぇ! 色々ありすぎてパニックになってるだけじゃい!」
「な、鳴海さん……落ち着いてください……」
「…………」
何なんだ……十賢が二人もでてきたかと思いきや、一人は知っていて、一人は小学生……。
「きぃー! もう怒ったなのよね! 神殺しは私がぶっ倒すなのよね!」
「……いや、駄目だ。 神殺しには、話しがある」
スカーレットが一歩……また一歩……ゆっくりと近づいてくる。
俺はリングを神器に変え、待ち構える。
――――来るのか。
「来い……神殺し……私が相手だ」
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