まらそん

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  私には大切な親友がいる。いや、もう親友なんかでは納まりきらない。家族、自分自身にまで重ねてしまう。そんな人がいる。   その子の名前は、天堂浅巳(テンドウアサミ)。浅巳は小さい頃に交通事故に遭って右足を無くしてしまった。でも、そんな事に挫けず、小中高と学校へ元気に通っている。   そんな浅巳を見ていつも元気を貰っていたし、私自信、浅巳を色んな所で支えてあげたい、助けてあげたいと思った。   ある日、家族で旅行に行った時の写真を浅巳に見せてあげようと思って、家まで遊びに行った。   「どうしたの?来るなんて言って無かったからビックリしたよ。」と浅巳はいつもと変わらぬ笑顔で言う。   「今日はね…。じゃーん!先週、家族で沖縄に行きましたー!」   そう言って両手いっぱいに抱えた写真を見せる。   「これはね、綺麗でしょー?こんな青い海、始めて見たよ!」 「これはゴーヤーチャンプルーの写真。すっごい美味しかったんだよー。」 「これが泳いだ海。さっきの海も綺麗だけど、ここはもっと良くてねー。イケメンがいっぱいいたよ!アタシのビキニ姿、見られちゃった!」       「…………もうやめてよ。」    
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