ライバルとキミ

11/20
731人が本棚に入れています
本棚に追加
/424ページ
「おはよ」 そっけなく返事したのは、栞だった。 あたしは瑛士を見つめて、また込み上げる涙を止めるのに精一杯だ。 丁度タイミング良く担任が入って来て、朝のHRを始めようとした。 栞はしぶしぶ自分の席に着いて、心配そうに振り返った。 「………ごめんな」 瑛士の口から、かすかに聞こえた言葉。 多分、あたしにしか届いてない。 ビックリして横を向くと、気まずそうに黒板を見つめてる。 .
/424ページ

最初のコメントを投稿しよう!