2人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
夏休みも終わろうという時、彼は突然言った。
「俺、今日誕生日なんだ」
「えっ、そうなの? もっと早く言ってよ! 何も用意して無いじゃない」
「別に……何も要らない」
「そう? でも、それじゃあ私の気がすまないよ。あっ、じゃあ今日の夜、病院の屋上に来て」
「病院の屋上? 入れないだろ?」
「大丈夫。私に任せなさい!」
「?」
彼は不思議な顔をしていたが、私は笑顔で応えた。
最初のコメントを投稿しよう!