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あなたには驚かされる事ばかりだった。とても中学生には思えないぐらい……。
記念日に誕生日……。
結局、最後まであなたは『好き』とも『愛してる』とも言わなかった。
でも、私は言葉以上に大切なものを毎日貰っていたんだよ。あなたは気付いていなかったかも知れないけれど……。
その貰ったものをやっと返せる時が来ました。今度は私があなたを幸せにする番。
私が逝ってから五年……。
あなたは私の歳に追い付いて二十歳になっているはず。
あれからも私との約束を守り続けているのですか?
あなたの誕生日に上がる花火。
五年間、毎年病院の屋上から見ているのですか?
私が居なくなってからも……。
そして今年も、その日がやって来る……。
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