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そして、
楽しい楽しい時間は
やがて過ぎていき
お人形さんのことも
すっかり忘れていた。
外はもう真っ暗で
お母さんに怒られると
思った美奈ちゃんは
あのお墓の近道を使って
急いで帰ろうとした。
お墓を通っていくと
あのとってもかわいい
お人形さんをまた
見つけてしまった。
人のお人形さん
人のお人形さん
かわいそう
かわいそう
かわいそうだから
おうちに連れて帰ろう。
美奈ちゃんは
そう思いそのお人形を
大事に持った。
美奈ちゃんは
お人形さんに聞いた。
(わたしのおうちに
行くけどどうする?)
可愛らしい声で
お人形さんに聞いた。
お人形の目が
《わたしを連れて行って!》
と言っているように
見えた美奈ちゃんは
(わかった。)
とお人形に話しかけた。
(あなたはわたしの妹ね♪)
お人形さんを
大事に大事に抱えて
おうちに急いで帰った。
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