メリーさんの原点

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すると みるみると女の人は もう人とは言っては いけないような 姿へと変わった。 そして 人の声だとは 思えないような声で 《そうか… それじゃ仕方がないわ あなたの命と交換ね》 それを聞いた途端 美奈ちゃんは気を失った。 それから どれくらいの時間が 経ったのだろうか お母さんがわたしの名前を必死に呼んでいた。 お母さん… そして、 すぐにお母さんに さっきあったことを 話そうと思ったけど お人形さんのことを 話してなかったので 信じられるわけがないや… と小さな美奈ちゃんは思った。 それに怒られるのも 嫌だったから 何もその時あったことは 家族には誰にも言わなかった。 あのかわいいお人形さんは どこかに消えていた。 そう、 おそらく あの女の人が連れて帰ったのだろう… というのが 僕が知っている 怪談話…
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