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(わたし、メリーさん)
「いいかげんにしろ!」
(わたし、メリーさん)
「メリーさんだか、なんだか知らないが、
こっちは忙しいんだ!」
(わたし、メリーさんなの)
「おい!」
(今、あなたの後ろにいるわ)
「・・・・・」
田島は思わずだまりこんだ。
全身に鳥肌がたつ。
受話器をにぎった手が震えた。
そのまま、ゆっくり、
ゆっくりと首を後ろにねじっていく。
何かいる。
窓の外が青白く輝き、
鼓膜が破れるほどの大きな音がした。
田島は焦点が合わなくなった目を、
背後に向けた。
何かがいる。
その時、
学校中の電話がいっせいに鳴り出した。
田島は悲鳴を上げ、
受話器を落とした。
そして、
彼が見たものは…。
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