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丙も
同じことを考えていたのか
遠い目をしている
「なぁ…千」
「…ん?」
「オレと姉貴と…
初めてあったときのこと
…覚えてるか?」
目を泳がせながら
丙は言い出した
「ん……あぁうん
覚えてるよ」
すっげー
印象的だったから
そっか…と
丙は少し俯く
「あの時、
千がいなきゃオレ達
死んでたかも知れないからな…」
「おーげさおーげさ」
「ん…そうかもな……
けど
改めていうぜ?」
丙は少し間をおいて
少し息を吸って言った
「本当にありがとう」
恥ずかしそうに
頭の後ろを掻きながら
丙は言った
初めてあったときのこと……か
たしか………
俺が六歳の頃………かな
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