7/50
前へ
/427ページ
次へ
「春斗おおおおっ!!」 ああくそ、追い付かれた。つかコイツ、バカみたいに速い。バカはバカなんだが、疲れを知らんのかコイツは。 「ぜぇ…ぜぇ……やっと追い付いたぜ」 「お前なぁ、朝から疲れさせんなよ」 「いや、めっちゃ涼しい顔してますやん」 相変わらずうるさいヤツだ全く。朝だけでいいから静かにして欲しい。 「んだ、春斗! なんで会長さんと一緒に居たんだよ!? しかも副会長も居たし!」 「朝っぱらから唾飛ばすなハゲ」 「ハゲてねぇし!」 わーわー言ってくる太一を適当にあしらいながら学校へダラダラ歩く。 「てか太一久しぶりだな」 「昨日も会ったよな!?」 「……そうだったか?」 「おおっとまさかのマジ忘れ」 そこから話が上手く逸れたので、心の中で胸を撫で下ろす。 テレビ、マンガ、アニメの話など、太一と対立しながら学校へと向かった。
/427ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8587人が本棚に入れています
本棚に追加