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「春斗おおおおっ!!」
ああくそ、追い付かれた。つかコイツ、バカみたいに速い。バカはバカなんだが、疲れを知らんのかコイツは。
「ぜぇ…ぜぇ……やっと追い付いたぜ」
「お前なぁ、朝から疲れさせんなよ」
「いや、めっちゃ涼しい顔してますやん」
相変わらずうるさいヤツだ全く。朝だけでいいから静かにして欲しい。
「んだ、春斗! なんで会長さんと一緒に居たんだよ!? しかも副会長も居たし!」
「朝っぱらから唾飛ばすなハゲ」
「ハゲてねぇし!」
わーわー言ってくる太一を適当にあしらいながら学校へダラダラ歩く。
「てか太一久しぶりだな」
「昨日も会ったよな!?」
「……そうだったか?」
「おおっとまさかのマジ忘れ」
そこから話が上手く逸れたので、心の中で胸を撫で下ろす。
テレビ、マンガ、アニメの話など、太一と対立しながら学校へと向かった。
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