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靴を履き替え、またダラダラと階段を上がって行く。勿論太一と一緒だ。うぇっ…。
擦れ違った知り合いとかと挨拶を交わしながら教室に到着。クラスメイトからの挨拶に返しつつ、席へと向かう。
「ふぅ」
「なあ春斗、なんで進藤皐月と城崎くるみと居たワケ?」
あれ? この話終わんなかったっけ?
「つうかどうやって知り合ったワケ?」
「お前、百合のスパイとかじゃねぇだろうな」
「違ぇから! 普通に気になっただけだし」
「ならいいけどよ。教えてもあいつにだけは言うんじゃねぇぞ」
下手したら殺され兼ねないからな…。あれから完璧に敵になっちゃったからな、俺。まあ…俺もそっちの方がいいんだけど。
「皐月…先輩とくるみ先輩はバイト先で知り合ったんだよ」
簡単に、色んなとこ省いて説明。話し終わった後、何故か太一はガックリと肩を落としていた。
「なんでお前だけ……平凡なイケメンのくせに」
「普通なのかイケメンなのかどっちかにしろ」
「雰囲気が普通で、顔がイケメン」
「ワケわからんぞ」
「わかってないなー」と何故か誇らしげな太一から、サッチーが来るまでの間、『平凡なイケメン』の説明をされたのだった。
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