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授業という授業を全て睡眠に費やし昼休み。まだ寝足りないのだが、空腹には勝てない。
鞄から弁当箱を取り出して席を立つ。
「春斗も一緒に食おうぜ」
「嫌だっつの。てかなんでこっちに来るかなぁ。お前があいつらの教室行きゃあいいじゃねぇか」
何故か、今までわざわざ太一が百合達のクラスに出向くのに、夏休み明け一ヶ月くらい経った時から、その立場が逆になった。
つまりは百合とあいつが来て物凄く気まずいワケだ。だから俺が教室から出て行く。
「加奈ちゃんはお前と話しがってんぞ。少しでもいいから話してやれよ」
「やだよ」
「ばっさり拒否りましたね」
手を額に当てて大きな溜め息を吐いた太一。やれやれ、と肩を竦めて首を横に振る。
「まあ、強くは言わねぇけど、加奈ちゃんとはいつか話してやれ」
「……考えとく」
ニカッと笑う太一を一瞥し、教室の外に出た。
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