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昼飯も食って教室に戻る。一度中を覗いて、あの二人が居ないのを確認して中に入る。なんだ、太一も居ないのか。 鞄に空になった弁当箱に入れ、机に突っ伏して睡眠を。昼に寝とかないと、午後の授業は死ぬ。 「中宮くん、ちょっとノート見せてくれない?」 「んー? えっと、佐藤だっけ?」 苗字しかわからん。とにかく佐藤だ佐藤。俺の睡眠を邪魔するとは、佐藤のくせに。ちなみに女子です。 「加藤なんだけど」 「え、佐藤じゃないの?」 「加藤です。もう、クラスメイトなんだから名前くらい覚えてよ」 加藤だった。まあ、佐藤も加藤も変わんないだろ。 「ノートなら鞄中入ってるから勝手に持ってって」 「うん、ありがとねー」 寝よう寝よう。
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