8587人が本棚に入れています
本棚に追加
昼飯も食って教室に戻る。一度中を覗いて、あの二人が居ないのを確認して中に入る。なんだ、太一も居ないのか。
鞄に空になった弁当箱に入れ、机に突っ伏して睡眠を。昼に寝とかないと、午後の授業は死ぬ。
「中宮くん、ちょっとノート見せてくれない?」
「んー? えっと、佐藤だっけ?」
苗字しかわからん。とにかく佐藤だ佐藤。俺の睡眠を邪魔するとは、佐藤のくせに。ちなみに女子です。
「加藤なんだけど」
「え、佐藤じゃないの?」
「加藤です。もう、クラスメイトなんだから名前くらい覚えてよ」
加藤だった。まあ、佐藤も加藤も変わんないだろ。
「ノートなら鞄中入ってるから勝手に持ってって」
「うん、ありがとねー」
寝よう寝よう。
最初のコメントを投稿しよう!