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「……はっ!」 飛び上がるようにして目を覚ます。何故か危機感を感じたんだが。 「おお中宮、今起きたか」 「……サッチー」 そのサッチーの右手には広辞苑が握られております。まさかこの人、これで俺を起こす気だった? 目覚める前に死ぬぞ。 「命拾いしたな」 そう言って教卓に戻って行くサッチー。殺す気だった…だと…!? ……あまりの恐ろしさに鳥肌が総立ちです。 「中宮、いつまで立ってる気だお前。ああ、そうか。そんなに問題を解きたいのか」 「はい?」 「遠慮しなくていいぞ。そうだな……面倒だからお前が全部解け」 トントンと黒板を叩くサッチー。全部なんて無理に決まってんじゃん。そのワケがわからない六問を解けと? 優しくないから彼氏出来ないんだよ。 「なんとなくあと四問追加」 「サッチーやめてっ!」 「ふっふっふ」 ああ……何あの文字? 古代文明のなんか?
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