18/50
前へ
/427ページ
次へ
さて、赤点を阻止しなきゃならなくなった。しかしサッチー、秀才の知り合いちゃんは、俺に勉強なんか教えてくれんのよ。もうそんな仲良くもないの今。寧ろ仲悪いの。 「やっぱ生徒会か」 くるみ先輩に頼んだらゲーム一本追加とか言われそうなんだよな……消去法で行くとやっぱあの方しか居ないんだよ。 でもさ、あいつもなんか条件出してくるかもしんないしな。今金ピンチだしな…。 「素直にオッケーしてくれるか問題だよな」 一応今から……って、放課後は生徒会あるって前に言ってたっけ。仕方ねぇ、待っとくのは時間が勿体ない。バイトして小遣い稼ぎしながらお待ちしましょう。 「ん? 太一まだ居たのか」 教室に戻ってみたら太一が居るではないか。てっきり帰ったと思ってた。 「おう春斗。サッチーにこってり絞られたか」 「いや全然」 ただ俺の成績の危険性を十分にわからしてくれただけだ。そんな怒られてもないし。 「でも寝過ぎでヤバイんだと。赤点の危機だってさ」 「なら俺だって赤点の危機だぜ」 「俺と同じでバカだもんな、お前」 太一は寝ても寝なくても変わんないという。俺はちゃんと授業受けてりゃ少しはわかるんだぜ? 赤点取らない程度にだけど。
/427ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8587人が本棚に入れています
本棚に追加