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さて、赤点を阻止しなきゃならなくなった。しかしサッチー、秀才の知り合いちゃんは、俺に勉強なんか教えてくれんのよ。もうそんな仲良くもないの今。寧ろ仲悪いの。
「やっぱ生徒会か」
くるみ先輩に頼んだらゲーム一本追加とか言われそうなんだよな……消去法で行くとやっぱあの方しか居ないんだよ。
でもさ、あいつもなんか条件出してくるかもしんないしな。今金ピンチだしな…。
「素直にオッケーしてくれるか問題だよな」
一応今から……って、放課後は生徒会あるって前に言ってたっけ。仕方ねぇ、待っとくのは時間が勿体ない。バイトして小遣い稼ぎしながらお待ちしましょう。
「ん? 太一まだ居たのか」
教室に戻ってみたら太一が居るではないか。てっきり帰ったと思ってた。
「おう春斗。サッチーにこってり絞られたか」
「いや全然」
ただ俺の成績の危険性を十分にわからしてくれただけだ。そんな怒られてもないし。
「でも寝過ぎでヤバイんだと。赤点の危機だってさ」
「なら俺だって赤点の危機だぜ」
「俺と同じでバカだもんな、お前」
太一は寝ても寝なくても変わんないという。俺はちゃんと授業受けてりゃ少しはわかるんだぜ? 赤点取らない程度にだけど。
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