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かくかくしかじかと、赤点のことと面談のことを話す。それに皐月は呆れた顔で、こめかみを押さえるのであった。
「ええと、赤点取ったらクリスマスはないし、冬休みもないと」
「イエス」
「バカとしか言いようがないわね」
ぐさり、と突き刺さる。そんなストレートに言わなくても言いじゃないか。もう少しオブラートに包んでだな。
「頼むよぉ、マジ面談とかやなんだって」
「な、なら、べべ、勉強教えたら、くり、クリスマスは一緒に居れる?」
「赤点取らなければな」
うーん、と悩む皐月。まあ、教えても赤点取らないとは言い切れないけど、たぶん大丈夫だと思う。なんせ皐月は生徒会長だからな。
「頼む」
「そ、そこまで言うなら教えてあげないこともないわ。べ、別にあんたのためじゃないから」
「いや、俺のためだろ」
何故そこで変な意地張るかな。……ふむ、なるほど。俺とクリスマス過ごしたい自分のため、という言葉の裏に隠されたデレか。……照れる。
「きょ、今日は遅いからあ、明日からね」
「おーけー」
「……やった」
聞こえないように小さく言ったようだが、皐月さん、バリバリ聞こえてますぜ。
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