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さて、皐月に勉強のことを頼んだ翌日である。いつものように学校に行き、太一を殴って昼休み。さっさと教室を出てランチ出来る場所を捜索中だ。
「どっかいいトコないかねぇ」
「春ちゃーん!」
「ん? ああ、くるみ先輩」
手を取れるんじゃないかと思うくらいぶんぶん振りながら走って近付いて来るくるみ先輩。今日も元気そうだ。
「にゃっ!?」
「……」
何もないトコで転んだよこの人。しかも廊下、うわっ、色んな意味で痛い。
「大丈夫ですか?」
「あたたたた……へへっ、鼻ぶつけちゃった」
「立てますか?」
「おお、ありがと」
引っ張って立たせ、埃を払うくるみ先輩に小さな溜め息を吐く。元気なのはいいけど、危なっかしいなこの人は。
「何してんですか、こんなトコで」
「いやぁ、お弁当忘れちゃってね。学食行く途中なのだよ」
少し照れたように笑うくるみ先輩。が、次の瞬間には満面の笑みに変わり、俺と腕を組んでいた。
「何してんスか」
「ふっふー、ついでだから春ちゃんも一緒に行くよ。お昼に一人は寂しいかんね」
「いや、だからって俺じゃなくても」
俺の意見は無視され、強制的に学食へと連行された。
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