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「なら皐月は春ちゃんが欲しくないの?」 ニヤニヤと悪戯が大好きなガキみたいな笑顔を見せるくるみ先輩。先輩ってさ、熟々皐月をからかうの好きだよなぁ。俺を巻き込まなかったら最高なんだけど。 「そそ、そ、そういうのは本人がいない時に話すモンでしょ!?」 「わかった。じゃあ春ちゃんは今から空気、はい春ちゃん居なくなった」 「ておい」 「空気が喋ったらダメ!」 この人無茶苦茶過ぎんだろ。てか空気言うな、なんか悲しくなるから。 「春ちゃん、酸素は酸素らしく吸い込まれなよ」 「だから俺が空気ってなんスか」 「だって春ちゃんが居ると皐月が話さないんだもん」 「俺がいない時に話せばいいでしょ、それこそ。支離滅裂にもほどがありますよ」 ホント滅茶苦茶だ。呆れるほどに。この人の印象変えなきゃな。無邪気とかだったのに、傍若無人に格上げだ。ちなみに上がると悪い。 「ぶー、皐月の裸写真あげたじゃん」 「「は?」」 いや、なんの事?
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