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足が椅子の上に残ったまま、仰向けになる俺の姿は相当笑えるだろう。あー、頭クラクラするぅ~。
「え、エッチどころじゃないわよ! こんなの!」
今日は散々だな俺。弁当のおかずは食われるわ、皐月に突き飛ばされるわでなんもいいことない。そういえば勉強ってどこでするんだろ?
「削除削除削除!」
「あはは、皐月可愛いー」
「ありがとっ。じゃなくてくるみぃ、もうこんなのやめてよぅ」
「おー、よしよし、可愛い私の皐月」
なんだよこの茶番……どうせなら俺もその茶番に混ぜやがれってんだ。あー、今すぐそのピンク色の雰囲気を消せ。
「くそ……いてて、たんこぶ絶対出来てるよコレ…」
起き上がって、制服に付いた埃を払って自分の弁当箱を掴んだ。そろそろ予鈴鳴るし、戻んなきゃな。
「あー、痛い」
「およ? 春ちゃんどこ行くの?」
「どこって、教室ですけど」
時間を見ろよ先輩。あと少ししか昼休み残ってねぇし、皐月は弁当食う時間ないぞ。
「あれは……教室行くと言っておいて内心すごい怒ってるパターンだ。皐月が突き飛ばしたのがいけないのかも…」
「えぇ、あたしのせいなの!?」
「あ、そうだ携帯」
奪われたままじゃ俺が困る。すたすたと皐月に近付いて、ひょい、と携帯を取り上げる。
「んじゃ、また後で」
「う、うん」
「春ちゃんの爽やかスマイルゲットだぜ」
くるみ先輩、うるさいです。
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