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「なあ、春斗」 声を抑え、サッチーの様子を窺いながら話し掛けてきた太一。一応耳を傾ける。 「加藤って居んじゃん、今の」 「ああ、それが?」 「胸デカくね?」 「えいっ」 「ぎゃああ!」 ふぅ、全く太一には困ったものだ。コイツは女子をそういう目線でしか見れないのか。神の鉄槌、目潰しを炸裂させたが。 「杉本、うるさいぞ」 「なんか昔封印した悪魔が、とかほざいてます」 「ほっとけ。そいつはもう末期だ」 中二病患者へと晴れて降格なさった太一くん。床でのたうちまわる太一に冷たい視線が突き刺さっております。 「中宮、うるさいから黙らせろ」 「了解っス」 太一の上履きを片方取って、それを太一に嗅がせた。一瞬暴れたが、白目を向いて気絶した。そこまで壮絶な臭いだったらしい。 「くんくん……うぇっ、生ゴミが更に腐った臭いがする、おぅぇっ」 気持ち悪い…。
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