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充電が切れた携帯。
人影見あたらぬ夜の学校。
このままぢゃ、論が…。
論が…。
我慢してた涙がこぼれかけた、その時!
あたしが幼い頃、はな婆ちゃんに言われた言葉を思い出した。
『いいかい?いつか困った時があったら、これを使うんやで!』
そう言われて、渡された巾着袋。
あたしはそれ以来、肌身離さず首にかけていた。
あたしは首から巾着袋を外し、慌てて中に入ってる物を取り出した。
そこには
オカリナがあった!
あたしは願うように体育座りをして吹いた。
ただただ、一心不乱に。
すると遠くから、夜の街を切り裂く轟音が近づいきた。
眩しい光がこっちにやってくる。
あたしはその光を手で遮りながらも、光の方を見るとそこには
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