~第一章~

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死にかけてた。 半ば死んでた。 焦ったあたしは、論を肩車して、プールサイドに運んだ。 呼吸が止まってた論。 どうにか蘇生しなきゃって、大声で呼びかけたり、心臓マッサージしたり、電気アンマしたり、乳ビンタしたり… でも、論、ちっとも起きてくれなくて… 残された手は人工呼吸のみ… でも、あたし、イカスミパスタとドリアン食べたばっかりで、それぢゃ恥ずかしいから慌ててコンビニ行ってモンダミン買ってきた。 論、プールサイドに置いたまま。 そして、論と初めての唇を合わせる瞬間… あたし、恥ずかしくって… すっごく恥ずかしくって…
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