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「お母さんはアパートを借りて働きながら一生懸命お金を貯めたの。しばらくたってある程度生活が落ち着いたとき、私のいとこが病気でなくなったの…いとこは赤ちゃんを産むために自分を捨てたの……」
そこでお母さんは私と目を合わせた。
「その赤ちゃんが………愛衣、あなただったの。」
―ドクッ…―
しばらく何も言葉がでなかった。
「えっ?…おか……さん?私………」
気付くと私の目から大粒の涙が頬をつたっていた…
ショックで体が動かなかった。
私は…お母さんの子じゃない………
涙は止まることなくあふれてきた。
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