44人が本棚に入れています
本棚に追加
お母さんは私の涙を手でぬぐうと、私をそっと抱き締めた。
「おか…さん……」
「愛衣…ごめんね…ごめんなさい………」
私はうなずく事しかできなかった…
「お母さん…子供が欲しくて…愛衣の本当のお母さんが亡くなって引き取ったの……大きくなったら言おうと思ってたの…でも一緒に過ごすうちに愛衣が本当の子供みたいにかわいくなって、このまま本当の家族になりたくて……愛衣のお母さんになりたくて…言えなかった。」
私はしばらくお母さんと二人にしてもらった。
隼人はそっと別の部屋にいってくれた。
私はしばらくお母さんの肩で泣くと、少しだけ気分が落ち着いてきた。
深呼吸して息を整えた。
「お母さん…私はこれからどうなるの……？」
やっと…言えた…
ずっと気になっていた。
頭が真っ白になってもこの不安だけは頭に残っていた…
最初のコメントを投稿しよう！