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隼人はあきれたような目つきで先生を見ていた。
「…ったく、何なんだよ…」
ボソッとため息をついた。
先生は眼鏡を軽く持ち上げると私たちの方に向き直った。
「…今度から遅刻しないように…」
そう言うと、眼鏡の隙間から私たちを追い払うように横目でみた。
私と隼人は別々に席についた。
席は二人とも一番うしろで私は窓際、隼人は隣だった。
私は先生が誤解しているのを見て少し悩んだ。
私は隼人の事を幼馴染みとしか見ていない。
でも初恋もまだな私は隼人とならいいかも…なんて思ってしまう。
『好き』という感情はなくても、何でも話せる隼人なら私は構わない。
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