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息を切らして走る
グラウンドの真ん中
過去の自分を越える
それが今の目標
その為には走り続ける
ただひたすら走り続ける
風を切る音が歓声となった
今大舞台に立ったんだ
蒼い空そよぐ
白い雲流れてく
夢を求めて
僕らは走ってく
目標(しるべ)を掲げて
地面を強く蹴る
蒼い空が茜色に変わった
今はもう走れない
もう越えられない
過去(むかし)の自分
ずっと走り続けてた
あの頃にはもう戻れない
声が耳の奥で聞こえてくる
もう大舞台には戻れないのに
茜空かがやく
鱗雲流れてく
現実(いま)を知り
僕は立ち止まる
周りを見渡して
夢を諦めたんだ
立ち止まってないでと
誰かが僕の手を引いた
また走り出そうと
誰かが僕の背中を押した
今は一人なんかじゃない
仲間がいるんだ
そばにいてほしい
仲間がいるんだ
暮れ空になってしまった茜空を
僕らはがむしゃらに駆け出した
夜空広がり
月明かり照らす
一度諦めた夢だけど
みんなが背中を
押してくれたから
今また走り出せるんだ
星空煌めく
風に草木が揺れる
一歩一歩踏みしめて
また走り出した
僕の足は
またこの地に
帰ってくる
大舞台に
きっと帰ってくる
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