インテ兄弟

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すると、前を走っていたインテグラ2台が路肩に停めた。  「あんた誰? そんな車で俺らの後ろをちょろまかと。」 慎太郎 「悪い悪い。 俺は柳 慎太郎ってモンだけどさ、このク…」  「柳 慎太郎ってあの黄色いエリーゼじゃなかったけか!?」 慎太郎 「なんだ知ってんのか。 今日は暇つぶしに走ってただけ。」  「お、お前、俺と勝負しろ!」  「ちょ、お前、相手を誰だかわかってんのか!?」 慎太郎は掛かって来いと言わんばかりに返事した。 慎太郎 「いいよ、別に。 どこで走る?」  「八方ヶ原! 復路だ!」 慎太郎 「了解。 で、あんたの名前は?」  「俺は一篠 兼(いちじょう けん)だ。DC5インテRのほう。」 慎太郎 「よろしく。 で、日時は?」 兼 「1週間後の午後10時だ。」 慎太郎 「オッケ。 あ、DC2ユーザーの名前聞いてなかった。」  「俺は一篠 秀(いちじょう しゅう)です。 こいつの兄です。」 よっぽど、兄のほうが礼儀正しいようだ。。。 慎太郎 「分かった覚えとく。 んじゃ。」 秀 「あっ、柳さん!」 慎太郎 「ん?」 慎太郎は煙草に火をつけながら返事した。 秀 「俺も走ってもらっていいですか!?」 慎太郎 「あぁいいよ。 秀くんも八方ヶ原?」 秀 「はい。俺は往路ですけど。」 慎太郎はこの二人の情報を聞いて何か思い出した。 慎太郎 「もしかして君ら、八方ヶ原のインテ兄弟か?」 秀は嬉しさ半面に言った。 秀 「俺達のこと知ってるんですね! 嬉しいなぁ、峠のキングが通り名知ってるなんて。」 慎太郎 「いやいや、君たちのことはよく耳にするよ。 じゃあ、来週の水曜、楽しみにしとくよ。」 秀 「はいっ!」 兼 「ぜってー負けねーからな!!」 慎太郎 「おぅ、よろしく!」 慎太郎は車に乗り込み、かっ飛ばした。 秀 「兼、あの人は強いからな、作戦考えよう。」 兼 「おー。 何があっても負けねぇよ。」
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