インテ兄弟

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帰宅――― 慎太郎 「はぁ…」 いつもこの言葉で帰宅。 たまにはマシなこと言えばいいのに…と思う作者であるがそこは御愛嬌で。 慎太郎 「ん? 何か聞こえた。」 危ない危ない。 聞かれてしまっては困る。 っと、外から爆音が聞こえ出した。 慎太郎 「誰だ? こんな時間に…」 慎太郎は窓を開け、ベランダに出た。 外には数台の軽自動車…。 いかにもこれで走ってます、と言わんばかりに改造された外観。 慎太郎 「あれ、中身も相当やってるな。」 すると…  「柳さん! 久しぶりです!」 時刻は午前1時… 慎太郎 「一体何時だと思ってるんだよ、ったく…」 慎太郎は渋々外に出た。 内心、会いたくない奴らが…とか思っていた。 慎太郎 「お前ら、何しに来たんだよ、こんな夜遅くに…」  「たまにはいいじゃないっすか~! 飲みません!?」 こいつは、福原 勝一(ふくはら しょういち)。 高校時代の後輩で、やたら車好きで金持ちの慎太郎に近寄ろうとする、目的見え見えなヤローだ。 慎太郎 「飲まねぇよ。 俺はそんな気分じゃない。 とっとと帰ってくれよ。」 勝一 「先輩冷たいなぁ~。」 慎太郎 「だいたい、いつの間にお前と友達になったんだよ?」 勝一 「えー、それはひどい。 何なんすかぁ。」 慎太郎 「何なんすかぁ、じゃねぇよ。 わかったらとっとと帰れ。」
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