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朝――
そう、今日はインテ兄弟とのバトルの日だ。
思うように走らせられないまま、ついにその日を迎えてしまった。
昨昼、悠斗に頼んで練習に付き合ってもらったものの、まだまだ改善点があり、今の時間(午前10時)からバトルの午後10時までに完璧にするには到底無理な話。
どうするのか…?
慎太郎 「もしもし、今日、空いてるか?」
悠斗 『空いてるでー』
慎太郎 「今日も頼む!」
悠斗 『かまへんよ。 そのために空けとったようなもんやし。』
慎太郎 「ありがとう!!」
慎太郎はすぐさまインプレッサに… いや、エリーゼに乗り、八方ヶ原へと向かった。
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悠斗 「慎太郎のやつ、おっそいなぁ… どないしてんやろ?」
連絡から3時間。 もうとっくに着いていてもおかしくない時間だが、慎太郎はなかなかやってこない。
悠斗 「電話しても出ぇへんし。 …ん??」
見慣れたインテR2台…
悠斗 「ほぉ、あれがインテ兄弟か…」
インテ兄弟は車から降りるなり、自販機の周りにしゃがみ込みタバコを吸いだした。
悠斗 「ちょっくら話しかけてみるか。」
悠斗は二人の元へと向かった。
悠斗 「あのぉ~すんまへん。 柳 慎太郎って人、みませんでした?」
秀 「いえ、見てないスけど… どうかしました?」
悠斗 「いや、そいつの友達で今日…」
突然電話が鳴った。
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