インテ兄弟

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慎太郎 「ふーっ。。。 さっ、始めよっか。」 兼 「遅ぇよ…! 早く並べようぜ。」 2台はチョークでひかれた線に並べた。 先行は慎太郎、追走が兼。 悠斗 「よぅ~し、カウント行くで~。」 5… 4… 3… 2… 1… GO! 凄まじいスキール音とともに2台はスタートした。 復路は上りスタートでいきなりヘアピンが来る。その後も連続複合コーナーが続く。 慎太郎 「やべぇ、上りじゃさすがに不利か…」 兼 「俺のK20Aコンプレッサーをなめると痛い目に遭うぜ!!」 慎太郎のEG6の背後にはぴったりと兼のDC5がくっついていた。 慎太郎 「くっ…!!(悠斗の野郎、嘘付きやがって… めっちゃ速いじゃねぇかよ!)」 兼 「こいつ… 1週間しか猶予与えてねぇのにかなり上手い… 今までこんな奴見たこと無い。 だけど、地元走りってもんがあるからな。 そんなに簡単には勝たせてやらねぇよ!」 兼は序盤から仕掛けようとたくらんでいるようだ。。 兼 「この先、下ってから最初の2連ヘアピンで仕掛けるか。」 兼のDC5にはフロントバンパーからフェンダーにかけて、複数の擦り傷やへこみがあった。。。 これが意味するものとは…? 慎太郎 「ちくしょう… 全然マージン稼げねぇ…。これじゃパスされるのも時間の問題だな… しかし…あいつの車、立ち上がりが妙に速い。」 すると慎太郎は相手のDC5に違和感を感じだした。 慎太郎 「まてよ? この前首都高で聞いた音と明らかに違う… もしかして、エンジンを換装したのか…!?」
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