338人が本棚に入れています
本棚に追加
食事を済ませ
時計を見上げると
深夜三時近い…
腹も満たされ
後は寝るだけ
仕事も連絡無い
このまま連休になるかな
『ごちそーさん…』
『ごちそーさま…』
さぁ…どうしたらいい
会話もない
食事も済ませた
寝るだけだが
『ミドリ…風呂はいるか?』
『……うん入る』
『チョッと待っててな…今用意するから』
数十分
やはり会話がない
『もう風呂はいれるよ‼入ってきなよ』
『うん…』
前に一緒に入ったっけ
ハプニングだらけの入浴
親の気持をシカトする
我が愚息
今じゃ良い?思い出か
布団敷いて寝る支度を…
もう少ししたら
始発が出る時間か
きっと帰るだろうし
送らなきゃ…
んな会話無しじゃ
居てもツマラナイだろ
『ヒロ~‼バスタオルなーい‼』
ん?用意しといたけどな
『その辺に無いか?』
『無いから持ってきて‼』
むぅ………
俺は男だ
間違いは起こさない
大丈夫…大丈夫…
『今、持っていくから浴室から出るなよ~』
『わかったぁ~』
とか言いつつも…
入らないで居るんだろ?
裸で立ってる
何て言うと思ったでしょ?
体にバスタオルを巻き付け
そこにミドリが居た
クシャクシャになった顔から
ボロボロ流れ落ちる涙
『ずっと…居たい…日本に…ヒ…ロと居た…いよ………ヤダ……帰りた…くない………』
俺に何が出来るんだよ
最初のコメントを投稿しよう!