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泣き疲れたのか
横になるなり
スグに夢の中へ…
寝息をたてるミドリ
時間も時間だし
俺も眠い
朝五時過ぎ…
オヤスミナサイ…………
『ヒロ‼ただいまぁ~‼お・き・ろ・‼‼』
まだ眠いよ…
寝かせておけよ……
『あっ‼ミドリチャンが脱いでる‼』
えっ?
『何でよ‼‼』
『オハヨ‼久しぶり』
『クマ?クマ?』
『何寝惚けてんだ?今何時だと思ってんの?』
『…………何時?ってか何でいるのよ?』
『昼だぞ‼んで荷物取りに来たんだ‼』
『………ミドリは?』
『ミドリチャン?何寝惚けてんだ?居ねーよ』
隣に居なかった
ん?手に何か…
小さく小さく折り畳んだ
紙切れだ
〈ズット抱き締めてくれててアリガト……ミドリ〉
汗のせいかな…
紙が濡れていた
残り少ない時間を
暗示してるかのように
『ミドリチャン居たのか?』
『……なぁクマ……』
『……どうした?』
『俺は…こんなに…セツナイ恋は初めてだよ……』
〈お酒飲めないの?〉
〈飲めないよ〉
〈じゃあ一緒だね〉
〈飲めないの?〉
〈うん。一緒にコーラ飲む〉
飲もうか一緒に
語ろういつまでも
このコーラと恋が
底をつくまでさ…
ツマミは笑顔かな
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