338人が本棚に入れています
本棚に追加
12月22日
夕方五時過ぎ
荷物をまとめ
アオイの住む場所へ
今の自分の居場所へ
クマは戻って行った
『恋愛ってやつほど…理解不可能なもんはねーよ………恋して別れてまた恋をして…傷つけ、傷つけられてもまた恋をする』
『…………』
『ヒロ…今なら言える…俺はお前との出会いがあったからアオイと恋をして愛を知り永遠を誓った。ヒロ………お前とミドリチャン……一番輝いて見えてたよ』
輝いてたんかな
俺にはそんな輝きが
あったんか…
『クマ…幸せになれよ』
『ヒロ…俺以上に幸せになってほしい…親友として心から願う。もう一度、最高の笑顔を見せてくれな‼ミドリチャンと一緒に居た時のように』
『約束する…安心して幸せになれや‼』
頑張れ頑張れ
人生はまだ長い
二人で苦境を乗り越え
一歩ずつ前に進め
一歩進む度、掴むは幸せ
『じゃあ…行くわ』
『気を付けてな‼24日楽しみにしてろよ‼』
姿が見えなくなるまで
手を振り続ける
クマ……
〈じゃあな…クマ…〉
クマはアオイと
一緒に出荷だな
さってと………
最終章に行く準備
しますかね
最初のコメントを投稿しよう!