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迷ったあげく
一番安い部屋へ…
嫌でも高まる緊張
『…シャワーにしようか』
『…お風呂にする』
二人緊張…
知らないわけじゃないが
二人で初めて入る
ラブなホテル
風呂の壁が透明…
何でなんでしょうね
誰か教えてください…
待つこと15分
風呂にお湯が入った
『入るか…?』
『うん…早く入って温まらないとね』
二人服を脱ぎ
風呂場へ向かう
何度目かな
ミドリの背中…
痛々しい傷が
俺に訴えてくる…
『ふぅ~いい感じ‼かなり濡れたから寒かったよ』
『ゴメンね…』
『いや、もう謝らなくて良い…こうして戻ってきてくれたんだし』
『…』
『見送ってもらったんだよね?サクラに聞いたよ…』
『お兄ちゃんに連れられてサクラも来たんだ…その時、手紙を頼んだの。一人になったときヒロどーしてるかなって思ったら…自分のしたことに嫌気がさして…耐えきれなくなって戻ってきたの…もう帰る場所が無いからヒロの家に…まだ誰にも連絡とってないんだ…』
ただ頷いていた
目の前にミドリが居る
それだけで嬉しい
これからのことは
ゆっくり考えよう…
いまは
ミドリが居る
その余韻に浸りたい
この笑顔が
ずっと続きますように…
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