8/20

338人が本棚に入れています
本棚に追加
/369ページ
ただ抱き締める それに応えるように ミドリもまた 強く抱き締めてくる 言葉は使わない 目と目で会話…   『…』   『…』   ミドリが頷く… ゆっくりと 着ている服を脱がす 恥ずかしそうに 顔を覆うミドリ   『ミドリ…』   触れるだけのキス… いやもう 大人のキスへ… 抱き締めたまま 何度となく 唇を重ねる 歯止めが効かない 坂道を転がる勢い そのまま二人 一つになった… 不安を取り除く 二度と離れるな そんな気持で溢れかえる 手を絡め 肌と肌をあわせ お互いを確認しあう…       『もう…何処にも行かないよな…?』   『うん…もう離れないからヒロの隣にいるから…』   安堵感… きっと二人は 同じ道を歩めるよね きっと二人は 幸せになれるよね きっと二人は いつも笑顔で… 隣でお互いの 笑顔を見れるよね そう思っていた もう八月も終りに近い いや 気にすることもない 何月になっても 一緒に居れるなら…
/369ページ

最初のコメントを投稿しよう!

338人が本棚に入れています
本棚に追加