成功と罠

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1時間くらいして刑事が店の近くの交番で待ってると連絡が来た。 佳奈は最初から親に連絡をする気はなかった。 まるで罠にでもはめられた気分だ。 それでも俺は、佳奈から親に電話をしてもらって今の状況を少しでも軽くしたいと思い、何度も佳奈に連絡を迫った。 しかし佳奈は怖いからと言う理由で電話はしないと言い張り逃げようと準備をしていた。 今さら逃げても悪化するだけ! 肝心な親には連絡せず、彼氏に泣きじゃくる佳奈…「明日の文化祭行けないかも。ごめんね。ごめんね。」 俺に謝って欲しいくらいだ! 佳奈を引き渡したら店に戻って来るから鍵は良いな。 佳奈を連れ交番に向かう。 小柄な刑事がこちらに向かって来た。 よく見ると交番の周りには4人…5人…6人…なんと10人くらいの刑事が居た。 「大宮警察署の川島と言います。お電話で話した川島です」 俺を取り囲むように5人くらいの刑事が四方八方に散らばる。 「電話でも話しましたが佳奈は親から暴力を振るわれてて親とは会いたく無いみたいです!」 俺は渾身の言葉で訴えた。 「話しは署の方で聞くからとにかく乗って!」 佳奈とは別々に二台の覆面パトカーに乗り込む。 俺を挟むように刑事が乗り込みいざ大宮警察署に向かう。 俺これからどうなるんだろう?
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