第一章 危険な翔四季

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准汰と翔四季が再会したのは、今から三ヶ月ほど前だった。 ちょうど准汰に新しい恋人ができた頃だ。 二人の付き合いは中学の頃からでとにかく悪さばかりしていた。 准汰や周りの者達から言わせれば翔四季は喧嘩の天才で、誰にでも喧嘩を売り、誰からでも喧嘩を買う。 そして絶対に負けない。 目つきは鋭く、常に暴力的。 仲間であっても気に入らない人間には容赦しない。 カモになりそうな者からは徹底的に金を搾り取る。 危険な男ではあったが、准汰には大事な親友の一人だった。
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