プロローグ

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准汰が目覚めた時には、隣に羽香南の姿はなかった。 やおらベッドから起き上がるとカーテンを開け、朝日を浴びる。 「……眩しい」 思わず声が漏れる。 暫く朝日を浴びた後でリビングに向かうと、既に羽香南が朝食の準備をしていた。 「おはよう」 先に声をかけたのは、羽香南だった。 「……おはよう」 准汰は寝起きの低い声で返す。 いつもと何等変わりない風景。だが准汰には、いつもの朝とどこか違う気がした。
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