1.中山拓矢

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洋一郎とは幼稚園からの腐れ縁だ。もともと家が近く、小さい頃からよく遊んでいた。 性格は合わないが、いい加減な拓矢にしっかり者の洋一郎が合わせてやることで今までやってきた。 「ちょ、まった!まった!話そんだけじゃないから!お願い帰らないで!」 「はぁ…じゃ他の話は?俺今日彼女と出掛けるんだから早くして。」 「はあ?!お前いつの間に彼女…まぁいいわ。そんな泊めるの嫌だったらさ、なんかいいとこ紹介してよw安い物件とか」 「…そこの公園は?限りなく安いと思うよ」 洋一郎はニヤニヤしながらカフェから見える公園に目をやった。 「公園って…そんなあ、なんか他にいいとこないのかよー」 「ばーか、お前のバイト代で住めるとこなんか…」 そう言いかけて、洋一郎は急に何かを思い出したかのように黙り始めた。 「えっ?!なになに、あんの?あんの?早く教えろよ!」 拓矢ははやる気持ちを抑えきれず、洋一郎の腕に飛び付いてしまった。
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