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――――同時刻
町の外れの民家
男は上司から届いた指令状を眺めて、上司の積極さに少し呆れていた。
『殺れってストレートだな、おい』
その男は身長170くらいのサングラスを掛けた青年で髪は赤くツンツンしていて不良少年のような格好をしていた。
『なんで人1人殺る程度の仕事で俺が動かなければならないんだよ!おかしいだろ!』
(そろそろアイツの下に就くのも飽きてきたぜ…この仕事で終いにしようか…)
必死にあの男の下で働いてこの地位をてにいれた男は上司に愛想がつきたようだ。
『クソッ!!』
男は不機嫌になり、指令状を踏みつけて、パンチで壁を破壊した。
『カズ様落ち着いてください!?』
周りの部下の兵士達がカズと呼ばれた男をなだめる。
『クソッ!おい!お前ら!仕事は明朝だ!準備しておけ!』
『ハッ!了解しました!』
兵士達は命令を聞くと一斉に準備に取りかかった。
カズと言う男は不本意ながらも手袋をつけ準備を始めた。
『つまらん仕事だが…仕事はちゃんとやってやる…!』
男は指の骨を鳴らしながら民家の二階から見える街を眺めた。
『ちゃんと十神将・鉄拳のカズとしてな!!』
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