24人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
カイは自分を情けなく思いその場に倒れこんだ。
するとおかしな事に気がついた。
『時間は9時のはず…なのになぜ誰の声もしない!』
普通なら外から人の声が聞こえてくるはずだが全く声が聞こえない事にカイは疑問を感じた。
『外はどうなってるんだ!?』
カイは急いで窓を開け外の様子を確かめた。
『どういうことだ…人が1人もいないなんて…』
カイは一瞬夢なのかとも疑ったがすぐに冷静な思考に戻った。
『みんなまだ寝てるのか…?いったいなぜ…?っていやまてよ…』
(もし何らかの敵がリリの命を狙っていたと仮説しよう…誘拐の説もあるが…誘拐だと町の人を眠らす必要性がない…だがもし敵がどこかの国の関係者だとしたら大きな騒ぎを起こしたくはないはず…)
カイはいろいろな事を考え付くが1つの結論に至る。
『リリの身が危ない!』
その時カイは自分が行っても変わらないなどの余計な事は考えず気がついたら走りだしていた。
最初のコメントを投稿しよう!