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その男はフードを被ったていて重そうな剣を持っていた。
『カズくんちょっと待ちなよ~』
カイじゃないとわかるとリリは少ししょんぼりした顔をした。
(カイじゃない…)
吹き飛ばされたカズは何事もなかったように立ち上がりイライラしたような感じで喋りはじめた。
『チッ…!てめえ…!何者だ!』
『…ん?ああ…俺はシュウだ』
シュウと言った男は興味がないような感じで剣を肩に乗せた。
『――それよりも…お前が何者だ?』
『!?』
シュウは後ろに振り返りそこにいるリリに尋ねた。
『私はリリ。魔神だ。そして…』
リリはそこで少し戸惑ったが真剣な表情で質問に答えた。
『…カイの使い魔だ!』
『へぇ~…魔神か…それでいて使い魔…なのに逃げ回る…ということは…力を奪われたってとこか…』
シュウは状況を即座に理解し、次とるべき行動を指示した。
『おい…魔神さん…ひとまず逃げて…町を出ろ…!やつがくるぞ…!』
『!?』
次の瞬間カズとシュウは、拳と剣でぶつかり合った。
『とりあえずここは食い止めておく…早く逃げろ』
『…!うん!わかった!』
リリは状況を理解し、ひとまず逃げることにした。
『おい…!てめえら!何をしてる!?さっさと追いかけろ!!』
『ハ、ハッ!了解しました!』
カズは部下の兵士に命令し、リリを追いかけさせた。
やがてリリと兵隊は見えなくなり、そこにはカズとシュウの2人だけになった。
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