旅の始まり

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『…さてこっちも片付けて行くとしましょうか』 『それはこっちのセリフだ!!』 カズのパンチが顔をめがけて放たれる。 シュウはそれを重剣で受け流し反撃にでた。 『…隙あり♪』 『チッ…!』 カズはそれをバックステップでかわし、そこで立ち止まった。 『思い出したぞ…!てめえ!』 『?』 『うちの上司がお前を珍しく誉めてたのを思い出した…てめえは《剣心》だな!』 シュウはその言葉を聞いて不敵に笑った。 『お~♪俺の二つ名をご存知とは…しかもあの《闘神》のやつが誉めてたか…とても光栄な事だ』 『やはりお前か…!これは侮れんな!』 カズはそう言い拳を構えた。 さらにこう付け加えた。 『一つ忠告だ。お前はあの娘を逃がしたつもりかもしれんが…町の出口は俺の部下によって塞いである…だから逃がしても無駄だ…!』 『!?まいったな…こりゃ…それじゃ…なおさら早く片付けるしかねーな!』 辺りには鉄の音だけが鳴り響いていた。
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