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だがカイ達の喜びはむなしく、兵士達は立ち上がった。
『アチいな!ヤロー!ぶっ殺してやる!』
兵士達はさっきより怒りで興奮しているようだ。
『カイ!?どうするんだ!?』
『――リリ…降りろ…』
『え!?う、うん…』
カイは少し屈みリリを降ろすと、そこに落ちてあった鉄の棒を拾い、構えた。
『リリは…ちょっと待ってろ。ったく…こうゆうのはあまり得意じゃないんだけどな!』
そう言うとカイはダッシュで兵士に近づき鉄の棒でそのうちの1人を殴り飛ばした。
『うおっ!?』
だが兵士は鎧を装備している為効いてない様子だった。
『ちっ!やはりダメか…!?』
『このガキ!ふざけやがって!』
『!?』
兵士の1人がカイに向かって剣をふりおろす。
それをカイは鉄の棒でなんとか受け止めた。
(くっ!キツいぞこれは!)
『ふん!ガキ!実戦は初めてか?初めてでこれならたいしたもんだ。でもな…』
『!?』
カイは急に後ろから他の兵士に殴られた。
『!?カイーー!!』
リリは叫び、助けに行こうとしたが…足がうごかなかった。
『相手は1人じゃないんだぜ…!』
カイは地面に倒れた。
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