24人が本棚に入れています
本棚に追加
すると先ほどとは比べ物にならないほどの大きな火の玉が相手を襲った。
『ぐわーっ!?さっきより熱い!なぜだ!?』
『えー!?いやいや!今の火属性の初級魔法なんですけど!?もうコレ初級魔法ってレベルじゃねーぞ!!下手したら中…上級いくんじゃねーか!?』
兵士達は一瞬怯んだが、また一斉に襲ってきた。
『オオーッ!アイツを殺せー!!』
だがカイは兵士に目もくれずリリの方に向かった。
(よし…これならいける!)
『リリ!もう一度背中に捕まれ!』
『――え…だが…』
『逃げるぞ!』
カイは少し笑いながらリリを見つめて言った。
『――うん!』
リリは不安な顔をしていたが、立ち直り背中に掴まる時には既に満面の笑みであった。
最初のコメントを投稿しよう!