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「あ…。どうしよう。」
シオが腕を組むと少年が頭を振った。
「いや、いいよ…。そろそろ休もうって思ってたし…。」
静かな調子で少年は云い、手に持っているプレートを消した。
「いやー、わりぃわりぃ!ウチのデイジーがヘマやらかして!」
「お前もやっただろう!」
「ふん、もう過去のハナシだ!」
「なんだと!開き直りも大概にしろ!」
静かでか細い少年を今にも吹き飛ばすくらいの大声でシャーロックとデイジーが入ってきた。
「鍛錬の邪魔して悪かった…。」
素直に頭を下げるデイジーに少年はまた困った表情をする。
「まぁ人様に迷惑かけちゃったなぁ…この勝負はノーカウントだな。」
「おぃっ!お前負けたからって取り消すな!」
シャーロックの発言にデイジーは豹変する。
「ここまで被害広げて勝ち負けもへったくれもあるめーよ!空気読め!」
「キ、キサマ~…。」
ワナワナと震え、怒りを体現するデイジー。
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